使ってはならない原料を定めたり、有害物質を含む製品の製造、販売、輸入を禁じたりすることなどが中心で違反者には1年以下の懲役か100万円以下の罰金、または両方を科す。法人に対しては最高1億円の罰金とする法案です。 必要に応じ、国は製造場所や倉庫、車両などに立ち入り検査でき、違法な製品を流通させた業者には回収や廃棄を命じる事ができます。(2008年2月20日記事です。) ペット栄養管理士として、ペットフードで表示(法的強制力はなし)ルールの要点だけお知らせします。 1.「ドックフード」又は「キャットフード」「愛犬用」「猫用おやつ」などを明瞭に表示する。 サプリメント(健康補助食品)で栄養を補えば、効果的な健康維持にもつながりますが過剰摂取や体質に合うかどうかも注意し、ホームドクターと相談の上、与えてください。 1.ビタミンA(βカロテンは体内でビタミンAに変る) 2.ビタミンB1 3.ビタミンB2 4.ビタミンB6 5.ビタミンB12 6.ビタミンD 7.ビタミンE 8.ビタミンK 9.パントテン酸 10.ナイアシン(ニコチン酸) 11.葉酸 12.ビオチン 13.ビタミンC(アスコルビン酸) 14.カルシウム 15.クロム 16.鉄 17.マグネシウム 18.海洋深層水(粉末) 19.アミノ酸(VAAM,BCAA,燃焼系) 20.コラーゲン 21.プロティン(乳清タンパク、大豆タンパク) 22.ミルクペチド 23.EPA/DHA 24.レシチン 25.オリゴ糖 26.コンドロチン 27.ヒアルロン酸 28.クエン酸 29.流動パラフィンとワセリン 30.食物繊維 31.善玉菌(ビフィズス菌など) 32.可溶性繊維 33.亜鉛 34.アガリクス 35.ARA(アラキドン酸) 36.イソフラボン 37.核酸(DNA/RNA) 38.キチン・キトサン 39.グルコサミン 40.コエンザイムQ10 41.サメ軟骨 原材料名が多く使用されている順にパッケージには表記されています。また、単品で10%以上しようされている原材料は必ず、表記しなければなりません。そして、「チキン」「ビーフ」など特定の原材料を商品名(例えば、最高級のチキン使用など)に使用する場合は、5%以上その原材料が含まれていなければなりません。 穀類(トウモロコシ、米) 鶏脂肪・・・動物性脂肪酸は酸化し劣化しやすいので開封後は早めに食べさせてください。 人間は自分で栄養バランスを調整できますがペットは人間から与えられた食事のみから栄養を摂取できません。 例えば、タンパク質を構成するアミノ酸の中で動物が体内で造ることができないために食べ物から必ず獲らなければいけないものを「必須アミノ酸」と言います。その数は人間で9種類、犬で10種類、ネコで11種類あります。 また、ペットが食べてしますと中毒症状を引き起こす食材(たまねぎなど)もあります。そして、犬や猫はほとんど汗をかくことができないので人間のように余分な塩分を排出することができないために心臓や腎臓に負担をかけてしまうからです。 総合栄養食(理想的な栄養バランスが調整されています)と間食(おやつやスナック類)。そして、目的食には次のようなものがあります。 一般食(おかずタイプ) 一般食(総合栄養食と一緒に与えるタイプ) 栄養補完食 カロリー補給食 副食 医薬品的な効能・効果等であることから、サプリメント等のペットフードに関して記載した場合、薬事法に抵触すると判断されたます。ペットフード(食品)としての商品特性をはずれ、動物の疾病の予防・治療や身体の構造・機能に直接影響を及ぼす表現は認められません。これらの事例を参考に、薬事法に抵触しないような表示や商品説明には飼い主さんも気をつけて下さい。 「○○病を予防するフードです」「××病に効果があります」などの表示ができないと言うことです。 ペットフードメーカー27社で組織するペットフード工業会の調査の結果、「総合栄養食」「一般食」「間食」の区別と表示について知っていると答えたのは全体の51.8%で特に「総合栄養食」と「一般食」が混合され、飼い主さんに誤解されないような表示にすることに決定しました。 新しい表示は2002年6月までに変え、それまでは移行期間として対応していく方針ですが「一般食」に変る言葉をどうするかで頭を悩ませているようですね! 猫の栄養管理は飼い主さんの重要な役目です。フードの表示や中身にも注意して愛猫ちゃんに与えてください。 猫の水分吸収能力は非常に発達し、尿は濃縮されたものになります。 尿が濃縮され過ぎたり(トイレが汚れていたり、水分を補給していなかったり)、栄養成分が偏ると尿結石になりやすくなります。尿結石になる原因の一つにマグネシウムの取り過ぎによるストルバイト結晶があります。その結晶がマグネシウムの取り過ぎにより、大きくなり尿道を塞ぎます。 この症状になりやすいのは、尿路が長く、尿路の径が細く、早い時期に去勢されたオス猫によく見受けられるようです。 ただ、マグネシウムの取りすぎだけに注意するのではなく、結石の形成に大きく影響を与える尿PHの数値にも注意を払わなければいけません。 F.L.U.T.D(下部尿路疾患)・・・尿結石、膀胱炎、尿道炎、血尿、尿道閉塞、頻尿、排尿困難。 ?タンパク質 筋肉や血液等の体の基礎部分を作る重要な栄養であり、タウリンから摂取します。但し、過剰に摂取すると肝臓や腎臓に負担をかけます。 炭水化物 糖分と繊維質から構成され、エネルギー源になります。摂り過ぎると肥満の原因になります。 脂肪 重要なエネルギー源ですが、皮膚や毛づやをよくしたり、ビタミンを運んだりします。アラギドン酸は体内で作ることができないので動物性油脂から摂取しなければいけません。 ビタミン ビタミンAは体内で作れないので食事から摂取しなければいけません。摂取しすぎもダメです。(ペット用のビタミン剤の与えすぎも注意) ミネラル カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウムなど過不足や過剰供与は病気になります。 水分 60〜70%が水分で構成され、その15%が失われると死亡します。常に新鮮な水が飲める様にしておきましょう。
好きなものばかり与えると栄養素が偏り、病気になります。 猫の好みは生後の食事でだいたい決まります。 メス猫が最もたくさん栄養が必要な時は授乳期です。 高齢になって、好みが変わった猫は病気のサインかも知れない。 猫に生肉は与えてはいけません。
まず、総合栄養食か一般食かおやつ食(煮干やジャーキー類) かを見分けます。(必ず、表示されています) 総合栄養食とは、水とそのフードだけで栄養がバランスよく含まれているフードです。 一般食・おやつ食とは栄養のバランスが偏ったフードでそれだけを与えると栄養バランスが崩れます。 ドライフードの場合は水分含有量が10%前後なので必ず、新鮮な水と一緒に与えなければいけません。 ドライフードでも2種類に分けられ、レギュラータイプとプレミアムタイプです。プレミアムタイプ は素材が厳選され、高品質で世界でもっとも厳しい基準であるAAFCO(米国飼料検査官協会)の試験に合格したフードもあります。 おやつ食(煮干)の与えすぎはマグネシウムが多く含まれているため、泌尿器症候群になりやすく、与える量に注意が必要です。 (最近では酸化マグネシウムの摂取し過ぎで泌尿器疾患の原因だと言われていますが、逆に塩化マグネシウムは泌尿器疾患にかかりにくい事が発表されています。) 1.ドライフードは開封すると2週間ぐらいで使い切るタイプにする。 (塩分の濃い食べ物) ある程度塩分は必要ですが、人間と同じで塩分の取りすぎは良くありません。例えば、人間の食べる魚の干物・ハム・ソーセージ・ちくわなどです。 (甘い者) チョコレート・ケーキなどは糖分の取り過ぎは心臓に負担をかけ、糖尿病にも注意が必要です。 (臭いの強い野菜) にんにくやネギ類など貧血を起こす恐れがあります。また、これらが含まれている食品(ハンバーグなど)も絶対に与えないでください。 (あわびなどの貝類) 体内で毒物が発生し、死んでしまいます。 但し、イカ・タコなどは猫に必要なタウリンが多く含まれていますが、与える場合はよく過熱し、少量だけ与えてください。 (鶏肉類) 肉自体には問題がありませんが鶏肉についている骨は細かく砕かれて喉などの器官に刺さってしまう危険があります。 同じことが魚類のタイなどにも言えます。 キャットフードかドックフードかはっきり表示する。 ペットフードの種類(総合栄養食・一般食・補助食など) 製造年月日・賞味期限(賞味期限は通常製造から1年間で、3年を越えてはならない。 開封すれば、ドライフードでも1ヶ月以上は使わないように!。ドライフードで一番心配しなければいけない事は、保存されている袋の中で品質が劣化することです。 原産国(原料は外国でも最終的にその製品をパックした国が原産国として表示できます) 原材料(材料が多い順に記載され、合計が80%以上にならなければいけません。また、単品で10%以上含まれていれば必ず記載しなければいけない。そして、マグロ、ビーフなどと商品名にする場合は10%以下でも記載しなければいけません。 『肉』とは筋肉のことで『肉の副産物』若しくは『派生物』は内臓、骨、骨髄など指し、『ミートミール』は動物の組織から精製された乾燥食品の事です。 成分(カロリーがある栄養成分としてタンパク質、脂肪が記載されていますが、重要でない炭水化物は記載されていません。 なお、上記の項目はペットフード会社が集まってペットフード公正取引協議会が協議の結果、自主規制しておりますが、ペットフードの安全性については監督官庁がなく、ペットフード公正取引協議会の基準に委ねられています。 マグロの切れ端や精肉を貯蔵するところ。 クッカー 100℃の高温で180〜200分、ここで蒸し煮する。 放冷 蒸した後、冷やします。 フレーク 骨は自動的に選別されて廃棄する。身はベルトコンベアで運ばれていく。 選別 身の品質チェックや骨が残っていないかチェックする。 自動身詰マシン 缶の中に身を詰めていく。 内容量チェック 中身の量をチェックし、規格に合わない缶は自動的に外される。 トッピング 商品に応じて、手作業でカニやチーズなどを入れていく。 注液 ビタミン類やミネラル類、消臭成分などの液体成分を缶に注入する。 缶の密封 真空状態で缶を密封していく。 高温殺菌 高温殺菌機で100℃の高温で70分間蒸す。 最終チェック キズや不良品、製造年月日の刻印などをして出荷されます。 ネコ缶は人間の缶詰と同じ工場で作られており、鮮度を落とさない、完全密封、高温殺菌が特徴です アイムス社 ユーカヌバベテリナリーダイエットニュートリショナルリカバリーフォーミュラ(犬猫用)(缶詰)RF猫用(ドライ)・・・症状:外科手術、外傷/肺結晶、体重減少/食欲不振、整形外科処置、ガン(腫瘍)、授乳期、甲状腺機能亢進症、肝リピドーシス。 ユーカヌバベテリナリーダイエットレスポンスフォーミュラLB猫用(缶詰)・・・症状:食物過敏症、皮膚被毛の健康状態、食物アレルギー、炎症性腸疾患。 ロイヤルカナン社 マスターフーズリミテッド VMD(べテリナリーメディカルダイエッツ社) ラルストンピュリナ社 ヒルズペットシュートリション社 アメリカの政府機関が公開し、世界が採用している基準値があります。 「国立審議会」(NRC)・・・学術研究用 「アメリカ飼料検査官協会」(AAFCO)・・・AFFCO給与試験合格品とは、交尾前の♂♀の動物にフードと水だけを与え、その後妊娠中も与えつづけ、さらに出生・出産後の親子にも給与しつづけ、成長し切るまでを見届ける。そして、親子二代にわたる給与試験で問題なければ、「AAFCO給与試験合格品」の表記使用が許可される。(但し、AAFCOは製品に対して認定や承認をする機関ではありません。) 「AAFCOの基準を満たしています」「AAFCOの承認を得ています」などのまぎらわしい表記もあります。 ペットフードによってはマタタビを混入したり、フードを美味しく見せる演出で合成着色料や防腐剤を過剰にいれ、栄養バランスを無視し、ペットや飼い主に好印象を与える目的の商品もあります。 栄養バランスがよい商品なのに食べない理由は ?健康状態 ?単一商品に慣れてしまって、他の商品を食べない(小さい頃から色々な商品を食べさせましょう) ?行動上のクセ(同じ場所でしか食べない、右側から食べるなど) ?香り・触感・温度(体温に近い温度、フードの形) などの原因があり、よく食べるからでペットフードを選ぶのは健康管理に問題があります。 |