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慢性腎不全

早期発見法 町の動物病院が腎不全の症状を認識できるのは中期から末期にかけての時期です。 なぜなら、初期の段階では飼い主は症状を把握できず、動物病院に連れてこないからです。早期発見法は2つ、定期検診で尿比重を検査すること。
尿比重は1.025以下の場合は潜在的に腎不全が進行している可能性が高く、1.020を下回ると精密検査を行なったほうがいいでしょう。
もう1つは定期検診を受けることです。

原 因 高齢な猫によくみられる病気で原因はなんであっても腎臓が徐々に破壊されて、尿をつくる機能が低下する病気です。腎臓の4分の3の組織が破壊されてしまった状態が「慢性腎不全」です。
稀に1歳前後の子猫にも慢性腎不全になりますが原因のほとんどが産まれつき腎臓が異常である猫たちです。

症 状 多飲多尿で貧血の症状が現れ、体重が減少してきたら、危険な状態です。また、毛の艶が無くなり、嘔吐や口の中に潰瘍でき、口臭が尿の臭いになり、これらの症状が現れた時にはかなり危険な状態です。
慢性腎不全に冒された腎臓は2度と元には戻りません。症状が現れないで徐々に病気が進行している時にストレスなどに合うと急に症状が悪化します。

予防・治療 早期発見で病気の進行を遅らせることは可能です。過去に泌尿器系の病気を患ったことのある猫は年に1回は健康診断を受けて、尿の比重や腎臓の状態をチェックするとよいでしょう。尿比重を調べるのは慢性腎不全の早期発見にもっとも効果があり、常時、1.035より低い値が出るようであれば、病気が進行中と考えられます。
病院などで売っている療法食は良質のタンパク質を含んでいるため、食事療法には適切です。また。水も十分に与えましょう。
そして、有効な治療方法がありません。只、アメリカなどではネコの腎臓移植や人工透析の成功例などありますが、日本では解決しなければいけない課題が山積です。

体調の維持安定 動物にも血液透析ができるようですが血液確保、1回数万円かかる金銭的な問題があります。
投薬治療の基本はクレメジン投与です。体内毒素の排出が出来なくなっている状態で腸管からその排出を促す重要な役割を果します。クレメジンを投与することによって、毒素が体内に留まることを防ぎます。
栄養補給と水分摂取も非常に大事です。治療初期は食事内容には制限せず、食べようとするものを与えてください。しかし、体調が維持してくれば、食事内容を検討する必要があるかもしれません。そして、水分摂取ですが投薬治療中は体内に水分が留まることはありませんから脱水状態にならないように水分を積極的に取らせるようにしましょう。

ステロイド療法 獣医さんが的確な知識と経験を持って使用すれば、魔法のような劇的な効果が期待できるすばらいい薬ですが、安易に使用すれば取り返しのつかない悲劇を招く事になります。
ステロイド使用で重要な事は「副作用をいかに抑えるか」がポイントです。獣医さんとよくご相談のうえ、治療にあたって下さい。
乱用を避けて最少量を投与し、継続投与の場合は漸減治療(ようやくげんちりょう)を行います。
基本的に感染症のある場合は禁止ですが、やむを得ず使用する場合は必ず、抗生物質と併用してください。
長期投与、大量投与の時は消化性かいようを防ぐため、制酸薬や消化性かいよう治療薬を併用してください。

2002年8月某日
2代目家族猫(15歳♀)を抱き抱え、「ん?軽くなった気がするけど、子供を抱いていた後だからそんな気がするのかな?夏だけど食欲も旺盛だし、心配することはないね。」と気にも留めなかった。
しかし、これが愛猫の悲劇の始まりでこの時点で動物病院へ行っていれば、早期発見、早期治療で大事にはならなかったはず。
動物は言葉を話す事が出来ない。飼い主が日頃から健康管理を行っていればと思うと私は飼い主として失格です。(T_T)

2002年11月11日
食欲が無いようで缶詰のキャットフードを少し食べただけ。水はいつも比べて、よく飲む。

2002年11月13日
相変わらず、食欲がないし、嘔吐も始めた。

2002年11月14日
夕方、ホームドクターの動物病院へ行く。
体温38.0℃(正常) 体重は3.2?(2年前比、30%減)血液検査を依頼。(検査結果は明日)
食欲不振で体重減のため、点滴注射を行う。
筋肉注射など診察料は16,200円。

2002年11月15日
自宅のFAXに血液検査の検査表が送られてきた。結果は「腎不全」の文字が書かれていた。
BUN63.8 (血中尿素窒素・参考正常値13.1-29.5)
CRE3.6(参考正常値0.9-2.1)
GPT165(参考正常値11-50)
夕方、動物病院にて詳しい検査結果と今後の治療法を獣医師と相談する。
今日も点滴と筋肉注射、療法食を支給される。診察料は4920円。
昨日からの点滴が効いたのか自宅に帰ってきて、すぐに缶詰フードを6口ほど食べ、つめ磨ぎを始めた。

2002年11月16日
体温38.5℃ 体重3.28?
体重を元に戻す事を最優先に考え、ステロイド注射を実施。
ステロイドの軽度の副作用である食欲増進を利用する治療法(ステロイド療法)です。しかし、重度の副作用である糖尿病、肝障害などあります。
点滴注射などを含めて、診察料は3,700円。

2002年11月18日
体温38.5℃ 体重3.11?
食事の量は若干、増えた気がしますが病院で体重を計ってもらうと170g減っていた。キャリーバックでオシッコした分が減ったのかな。
治療法は変わらず、点滴注射と筋肉注射とUSP TABS5mg(3錠)で3970円。

2002年11月21日
朝から食欲がある。缶詰を半分、ぺロリと食べましたが1時間後、嘔吐。しかし、また、キャットフードを食べ始めた。
TABSの薬の効果が表れたのか、キャットフードをよく食べる。

2002年11月22日
動物病院へ行く。
体温37.9℃ 体重3.04?
治療は変わらず、点滴注射と筋肉注射。TABS3錠と免疫サポート(1袋)。治療費は4,260円。
この日は動物病院の先生と現在の動物治療の現状などについて、説明を受けました。

2002年11月23日
朝から食欲旺盛で缶詰を全て食べました。
しかし、トイレには頻繁に行くが尿が出ないことも度々あるようです。

2002年11月24日〜26日
食欲は旺盛で明日の診断で体重増加は間違いない。
でも、オシッコをトイレの端でするために床がビショビショになることもシバシバあります。

2002年11月27日
体温38.5℃ 体重3.14?
体重が多少増加し、食欲も旺盛なのでクレメジン(腸内の老廃物を吸着し体外に出す薬)の投薬になりました。
この日の診療は点滴注射と筋肉注射。
「慢性腎不全は診療に長い期間がかかりますから、焦らずに無理をせずに(時間的にも金銭的にもと言う意味)治療していきましょう」と先生の言葉に改めて、動物を飼うということが大変であるかを認識しました。
この日の診察料はお薬なども含めて、5,560円。
明日から朝はTABSを半錠、夜はクレメジン1錠の投薬生活が始まります。

2002年12月2日
朝起きるとキッチンマットにうんこ。ソファーにはゲロ。
最悪の目覚めでした。(T_T) 

2002年12月4日
最近、食欲旺盛だったが今日の朝食は残した。
気に入らないのか?それとも、投薬の効き目が薄れたのか?
週末には病院へ行かなくてはいけません。

2002年12月6日
朝から何も食べません。

2002年12月7日
体温37.6℃ 体重3.06キロ
やっぱり、TABS(プレドニゾロン・副作用の発現率も比較的少なく、臨床上使用しやすい薬のため、現在のステロイド剤の基準的薬剤です)の効き目がきれ、食欲がなくなったために体重が減少したようです。
獣医さんの薦めもあり、ステロイドをデポ・メドロール(長期間作用型で通常は2週間位作用が持続し、治療において動物の協力が得られないことの多い獣医領域では的確に使用すれば大変有効な薬です)に替えることにしました。
これによって、毎日の投薬作業をクレメジンのみにすることになりました。
診察料は薬や点滴注射、ステロイド注射などを含めて、5,700円です。

2002年12月20日
体温38.0℃ 体重2.96?
ステロイド(デポ・メドロール)の効果で食欲は病気以前のように朝と晩には空っぽになるようになりました。
体重は横ばい状態になり、小康状態を保っています。
皮下点滴注射やクレメジンカプセルなどで診療報酬は3,700円。

2002年12月30日
体温37.9℃ 体重3.04?
ステロイド注射をしなくても食欲があり、「これで食欲増進のためのステロイド療法は終わりです」と先生の言葉に一先ず、安心。
しかし、3,4日前から血尿が出始めたことを先生に報告。原因は不明。
一応、抗生物質(クラバモックス)の投薬治療の方向で治療するようです。尚、抗生物質の投与は臨床症状が消退した後も最低1週間は継続すべきだそうで血尿が出なくなっても投薬は続けるという診療説明を受けました。
皮下点滴注射、クレメジン、抗生物質などで診察料は5,840円。今日は今年最後の診察が原因なのか待合室は一杯でした。
では来年もよろしくお願いします。

2003年1月4日
抗生物質(クラバモックス)の効果で血尿は治まりましたがあと4日投薬を続けるために病院へお薬を取りに行きました。
抗生剤、調剤料などで1,600円。

2003年1月11日
体温37.9℃ 体重3.08?
今日から腎臓に直接、働きかけるお薬(マクロビン錠メサノロン)を処方していただきました。これによって、体重が増加すれば、お薬の効果が現れたということですがどうなるかは10日後の診断で分ります。
点滴注射、クレメジン、メサノロンなどのお薬代で4,200円。

2003年1月16日
深夜未明、激しい嘔吐。その後、食事、水分を摂りません。

2003年1月17日
体温39.7℃ 体重2.84キロ
体温が異常に高いために食事を摂らなかったのか。ステロイド(デポ・メドロール)の効果が切れたのか原因は分りません。
まずは体温を下げる治療を行う方向で「解熱剤」を使わず、抗生剤を注射。あとは皮下点滴注射。
熱が下がり、食欲が出るかどうかで今後の治療方針を決めます。
診療代金は3,700円。

2003年1月18日
抗生剤注射の効果が表れず、食事は1口で水分補給も少しだけ。
体温38.9℃ 体重2.84キロ
抗生剤注射の効果で熱は下がりましたが食欲には表れず、ステロイド(デポ・メドロール)を注射することになりました。
このステロイド注射で食欲が戻らなければ、非常に危険な状態に陥ることになります。
後は自宅でクラバモックスを投薬。
この日は点滴注射などで診療代金は5,800円。
先生からは自宅で体温ぐらいは測ってください。と言われ、これからデジタル体温計を買ってきます。

2003年1月19日
食欲戻らず。

2003年1月21日
深夜未明、嘔吐。しかし、その後、爪磨ぎと缶詰を1カンと半分を食べる。
でも、抱っこすると以前にも増して、骨の感触が手に感じとれます。

2003年2月4日
体温38.6℃ 体重2.8キロ
食欲はありますがトイレに入ったり出たりの頻尿状態を繰り返す。
また、クラバモックスの投薬治療を開始。当面はクレメジンとメサノロンの投薬は中止です。
食事には好き嫌いが出始め、嫌いな缶詰だと半日、置いていても食べません。(T_T)
この日の診察代は点滴注射などを含めて、3,800円。

2003年2月20日
体温38.0℃ 体重3.04?
やった!体重が増えている。
病院の先生に「薬の効果が表れたのか良い傾向です」と言われました。
点滴注射やお薬などで診療代は4,200円でした。
家に帰ると上下運動(押入にジャンプ)などを繰り返し、体調は良さそうです。
現在の投薬はクレメジンとメサノロンです。

2003年3月3日
またもトイレに入ったり出たりの頻尿行動と血尿を発見。また、病院へ行かなくてはなりません。(T_T)
最近は元気が良いためなのか、投薬作業も大変になりました。元気に暴れたりします。
動物病院へ行った結果。
体温38.0℃ 体重2.90?
血尿治療のためのクラバモックスによる投薬治療です。皮下点滴注射とお薬代なども重なり、治療代は7,000円でした。

2003年3月8日
非常に元気です。足元にスリスリと寄って来ては、バッタリと倒れてみたり、ゴロゴロと鳴いてみたりしています。
もうしばらくしたら、血液検査をしてみようと思います。数値が下がっていたら、いいのにな〜!

2003年3月15日
朝、2代目家族猫がソワソワしていると思ったら、やっぱり、血尿が出ていました。(T_T)
早速、動物病院へ行きました。
体温38.5℃ 体重3.0キロ
キャリーバックからヒョウちゃんを取り出そうとした時、オシッコをし、床や服にベットリとかかってしまいました。血尿の度にクラバモックスを投薬してきましたが、先生は「投薬終了するとまた、血尿ではネコにストレスがかかってしまい体調に良くないかもしれない。クラバモックスより効き目が弱いかも知れないが即効性があり、ネコの身体にも優しい、オキシテトラサイクリンに切り替えましょう」と説明。
今日から3種類の薬を飲ませなくてはなりません。でも、食欲はあり、元気にしているので長生きしてほしいな〜!診察代金はお薬代や皮下点滴注射などで6,950円。

2003年3月25日
深夜、また、激しい嘔吐をする。

2003年3月25日
いつも朝、起きると食事をねだるように鳴き声を上げるのが今日は聞こえません。缶詰を入替えても目の前に食器を持っていっても少量のウエットフードと水を飲むだけでジッとしたままです。
ステロイド(デポ・メドロール)の効き目が失うわれてきたのか?!。 そして、尿にも血が混じっていました。(T_T)
動物病院へ急いで行きました。
体温 38.9℃ 体重 3.05?
オキシテトラサイクリンを投薬しましたが血尿治療には効果が無かったようです。私と先生と相談の上、抗生物質(クラバモックス)とオキシテトラサイクリンの中間に位置するクロマイ錠を血尿治療薬として今後、4,5日間投薬することに決めました。
また、食欲不振のためにステロイド(デポ・メドロール)を注射し、今後の様子を見ることになりましたがステロイドの効果が約2ヶ月も続いたということはよいことなのでしょうか!?
今回の診療代金はステロイド注射や抗生剤などで8,050円でした。
家に帰るなり食事を始めた猫ちゃんはいつもの場所で寝ています。

2003年3月26日
朝食もしっかりと食べ、「さぁ〜、お薬よ」と口の中にお薬を入れるが「がぶっ!」とまた、指を噛まれてしまいました。
猫が元気になるのは良いのですが、私の指はキズだらけです。(T_T)

2003年4月2日
最近、お薬を飲ませるのが大変です。朝に2粒、夕方にカプセル、寝る前に3粒。
「飲んだかな?」と思ったら、口の横からお薬が出ていたり、頭を振って抵抗されたり、もう、散々です。
だから、最近はオブラートに包んで口に入れています。少しは楽になったけど・・・。
それにしても良く食べます。(^O^)

2003年4月7日
少し、食欲が落ちたかな?体温を計ってみると38.7度。ちょっと高めだね。

2003年4月9日
やっぱり、心配なので動物病院へ行ってきました。
体温39.7℃ 体重2.87?
皮下点滴と夕方になっても体温が下がっていなければ、インドメタシン座薬を使用する予定です。
診療代金は3,100円。

2003年4月23日
定期検診。体重2.86? 体温38.7℃
体温は少し高めですが体重は維持。ただ、毛の艶がなくなってきました。これは糖尿病や腎不全特有の症状だそうです。
皮下点滴やメサノロンとクレメジンを貰って帰ってきました。診療代金は4,200円。
帰宅後に激しい嘔吐。しばらくしてからキャットフードをたくさん食べました。

2003年5月14日
歳(15歳)ためか、最近グルーミングをしません。そのため、毛玉だらけで丹念にブラシで梳いてあげますが「グ〜」と怒っています。
さて、明日は動物病院で診断してもらいましょうね! 食欲は旺盛だから、体重が増えていると良いのにな〜! 

2003年5月15日
定期検診 体重2.80? 体温39.0℃
体温が少し高めですが先生曰く「体温が上がること言う事は猫ちゃん自身が生きようとする意思の表れで、本当に悪くなってくれば、体温は下がります」というお話でした。
いつものように皮下点滴と10日分のお薬を戴き、診療代金は4,200円でした。

2003年6月6日
今日は久しぶりにねこの爪きりとブラッシングをしました。水分不足のために毛はパサついて、毛玉ができてしまっています。老ねこのため、毛繕いをせず自慢の艶々とした黒い毛が茶発に変わって来ました。
また、近日中に病院へ行って点滴とお薬を貰いにいきます。

2003年6月7日
定期検診 体重2.60? 体温39.1℃
前回の検診に比べて、体重が1割減です。ねこの身体を触ると骨のデコボコが感じられます。(T_T) 
朝から食欲もなかったのでそろそろステロイド(デポ・メドロール)の効果が薄れてきたのかな?! 体重が減ってきたことや嘔吐の回数が増えてきたような気がします。
少し不安な体調が続いております。心配・・・。(>_<) 現在はクレメジンとメサノロンの投薬治療です。
今回の診療代金はステロイド注射や皮下点滴、お薬代を含めて、6,200円でした。

2003年6月22日
食欲はありますが、身体は痩せ細ってきました。特に後ろ足は椅子の飛び乗ることもできないようになってきました。これから私にできる事は何なのでしょうか。トイレのお世話と食事の交換。
今夜が最後かも知れません。(T_T)  徹夜でそばで看病するつもりです。

2003年6月22日 20:24
痙攣を起こし、最後は背伸びをした状態で天に召されました。
16年間、家族の一員としてありがとう・・・。(T_T)
そして、最後までご尽力していただいた小林動物病院の先生とスタッフの皆様。
ありがとうございました。m(__)m

2003年6月23日
朝、役所に電話して、猫の埋葬をお願いしました。
箱に2代目家族猫を入れ、好物だったキャットフードと写真。役所の方で1日冷蔵室で預かり、明日、民間のペット埋葬業者さんに引取られて、火葬されるそうです。
今後、猫を飼うかどうか、わかりません。飼わなければ、悲しい事に逢うこともありません。でも、また、目の前に子猫が「ニャ‐ニャ‐」とお腹を空かして泣いていたら、・・・。

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